トレードは機械的に
相場の不確実性を深く理解できると、 いい意味でトレードに諦めがつき迷いがなくなります。
確実という 、もともと存在しないものに振り回されなくなるとやるべきことが見えてきて、 成長スピードもあがるはずです。
相場の動きは不確実ですが ランダムではありません。
もし相場がランダムなら誰も勝ち続けることは不可能です。
勝ち組トレーダーは 、相場の動きに規則的なパターンや法則があることを知っていてそれを基準にトレードしています。
しかし その一方で、 そのパターンや法則が確実なものではないことも知っています。
そこで 、勝ち組トレーダーは資金管理のルールを作り損失をコントロールすることで 相場の不確実性という荒波を乗り越えていくのです。
アマもプロも不確実性の世界で戦う
・無知:何が起こるか全く予見できない状態
この状態でトレードしてもギャンブルになるだけです。
一喜一憂するだけで 勝ち続けることはできません。
損失をコントロールする技も心構えもないので恐怖にとらわれ 損切りできず大怪我する可能性も高いです。
・不確実:起こりうる事象を知っているが 確率的にはわからない
全てのトレードが利益を生むわけではないことを知っていますが確率的に考えて有利な戦い方ができないためにトータルでプラスにすることが難しいです。
・リスク:起こりうる事象を確率的に知っている
確率思考でトレードできていて 損失もコントロールしているので利益を残せます。
・確実:何が起こるか100%知っている
相場の世界では ありえません。
しかし 初心者の方ほど確実を求め迷宮を彷徨います。トレードに確実はないことを知ってから 本当の学びが始まることが多いです。
リスクを受け入れるということ
リスクを気楽に受け入れるには 何が起こるかを確率的に知っていなければなりません。
確率的に優位なときにトレードを行い 、もしそうならなかったなら損失を受け入れる。
この「確率的」ということが大事です。
相場は上か下にしかいきません。それを決定づけるのは大きな要因はライン(水平線)です。
複数時間足に絡まったレジスタンスやサポートといったラインの精度を高めることで 相場の優位性を味方にすることができます。
このライン精度が低いうちは どうしてもトレードにスリルを感じてしまいます。
ラインの精度に自信がついてくれば スリルは消え、リスクに対して心の調和が保たれるようになります。
聖杯と負け組の正体
必勝法のことを聖杯といいますが、この聖杯探しほど時間のムダはありません。
なぜなら 聖杯など存在しないからです。
本物の聖杯とは心のありかたです。
確かな相場観に裏付けされたリスクを受け入れることのできる心の状態のことです。
この心の状態になるには正しい視点で行う日々の訓練しかありません。
トレードは応用問題を解くのと似ていて、チャートの読解力という基礎がない状態で方程式(トレード手法)をいくつ知っていても解けません。
無知な人が不確実性を学ばずして、存在しない確実を求め彷徨い歩くのが 負け組の正体です。
トレードで失敗(損切り)しないトレーダーはいません。
トレードにリスクはつき物であるなら、そのリスクと上手に付きあえるようになることが勝ち続けるコツといえるでしょう。
そのために ひとつは損切りをコントロールして資金を守ること、次に相場の優位性をトレードの武器とすること。
このふたつがマスターできれば 負け続けることの方が難しくなります。