トレード心得

プロスペクト理論

プロスペクト理論を理解しよう

FX投資の理想的な姿は損小利大です。

利益が大きく 損が少なければ残る利益は大きくなります。

ところが現実には損小利大ではなく、 損大利小となる投資家が非常に多いのが現状です。

利益が少なく損が大きければ結果としては損がどんどん膨らんでいきます。

実は損大利小となる背景には 投資家の本能が深く関与しています。

この本能を意識しておく事で今後の投資運用の見方が少し変わってくるはずです。

損大利小の理由は プロスペクト理論によって説明が出来ます。

多くの投資家は「100万円得した喜びよりも100万円損したショックの方が大きい」のです。

言い換えると 人間の中には「FXで儲けたい」という欲望があると同時に、それ以上に「FXで損したくない」という本能があるという事です。

FXで100万円利益を出して 、その後100万円損をすればトータルでは0円です 。

しかし気持ち的には「100万円損のショック」の方が「100万円利益の喜び」を上回ってしまい ショックの気持ちが残ってしまうのです。

この理論は ノーベル賞を受賞したカーネマンの理論です。

この投資家の本能は過剰な自己防衛本能を生み出します。

プロスペクト理論の示す本能のままに投資をすると「利益は小さく損は大きく」なってしまいます。

損をする事に対しする恐怖が大きいため 、下記の様な投資行動になり易いからです。

①買って少し上昇した
利益は少しだけど下がると怖いので利益確定させよう
②買って少し下げた
損はまだ少ない。損するのは嫌だしここから上げるかもしれないので損切りはしない
③買ってかなり下げた
損は大きい。 しかし損をするのは嫌だからもう少し待とう


利益は小さくなり易く 、損は大きくなり易い傾向が出てきます。

この流れを続ければ運用資産は確実に減り続けていきます。

投資家の本能のままにFXを行っていけば 損大利小の流れを続けていくことになるのです。
とはいえ、 株や商品先物やFX投資で利益を出し続けている人は多く存在します。

ここからいえることは 、勝っている投資家と損してしまう投資家では投資方法に大きな違いがあるのだという事です。

人間は損に対する恐怖心が非常に強いために「損をしないようにする」という事に敏感になりすぎます。

過剰な損への恐怖心は 「損から逃げたい」という投資家の行動を生み出し、更に損を増やすという結果に繋がっていきます。

人間は損の金額が小さいうちはかなり敏感なのですが 、損の金額が大きくなってしまうと逆に鈍感となってきてしまいます。

麻痺しているところに「大損を取り返そうと熱くなった頭」が加わると普段やらないような大胆な売買をしたりします。

普段絶対にやらないような高レバレッジの売買を仕掛ける様な心理状態が起きてしまうわけです。

この状況がどんな結果を招くかは容易に想像が出来ます。

行動経済学で明らかにされた投資家の性は 、人間はそのままでは投資では利益を出していけない事を証明しています。

FXで負けないとは 、きっちりとした損切りが出来るようになり損が少なくなるという意味です。

絶対損をしないというのは 本当に儲けている投資家でも見たことがありません。

行動経済学は 経済学に心理学を加えた事により投資家の本能を世界に示したのです。

運用ルールは成功への第一歩です

運用ルールが無いのは 道路標識や信号機の無い道路で車を走らせる様なものです。


その状況で みんなが勝手に車を走らせれば交通事故が多発して大混乱となるのは明らかです。

運用ルールが無いと何が良くて何が悪いかもわかりません。

「運用ルールを守ろう」という気持ちが働けば 、自然に理想の運用に近づいていきます。

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