ローソク足を意識する
相場には「勢い」という見方があります。
後から見てムダだったと感じるトレードは、勢いがない 中途半端なポイントである場合が殆どです。
ウマみのあるポイントを 確実に頂く効率的なトレードをするには、相場の流れと勢い この2つの把握が大事です。
流れとはシナリオのことで 『A地点を過ぎればB地点に向かうだろう』というような 、相場全体を俯瞰した作戦で勢いとはタイミングのことで 相場がグングン伸び始めるポイントのことです。
トレンドラインや移動平均線の角度でも 相場の勢いを測れますが今回述べます勢いとは ローソク足が完成する時の流れを人間の一生になぞらえて見ていきます。
ローソク足の陽線を例にとると 、始値→安値→高値→終値の順で波をつくることが多いです 。
そこでローソク足のドラマを人間のそれと同じように5期に分けてみます 。
勢いは若い方が強く中年になってくると衰え始め 、老年になると目に見えて弱々しくなります。
・少年期
始値から安値は本来向かうべき方向に逆らう事が多いです。
人間に例えると 反抗期を迎えた幼い思考が 大人の社会に逆らいます
・青年期
進路も決まり 大人社会の仲間入りを果たし、長いものには巻かれろという言葉の意味を理解します。
・壮年期
結婚して守るものもでき働き盛り 、体力もありまだまだエネルギッシュに動ける時期です。
・中年期
40を過ぎると体力の衰えをヒシヒシと感じます。仕事でも上司と部下の板挟み レンジ相場で上にも下にもいけません。
・老年期
気持ちだけは若くても 寄る年波には勝てません。強気のレジスタンスで跳ね返されます。
オーソドックスなローソク足なら上下にヒゲを出すことがほとんどなので慣れてくれば少年期の下ヒゲでエントリーといった芸当もできますが老年期はエントリーを控えたほうがいいといえます。
波で見ると少年期と老年期は「頭と尻尾はくれてやれ」の頭尾部分になるわけで 、よくヒゲで刈られる方は意識しておくとよいと思います。
1時間足などをよく観察すると、上昇トレンド中なら1本前のローソク足終値を越えて 陽線になり始めたくらいから急に伸び始めることが多くあります。こういうポイントでエントリーするとストレスなく利益を伸ばすことができます。
トレンド継続中に出現するフラッグなどのチャートパターンも時間足の切り替わりによく起こります。
上位のローソク足を見ると、 上ヒゲと下ヒゲでラインが引けるのが確認できます。
過去チャートを見て是非 検証してみてください。
相場はフラクタル構造なので 日足など上位ローソク足1本の中にトレードしている時間足の波も包括されています。
上下ヒゲ部分はダブルトップやダブルボトムなので反転チャートパターンをつくり、 ローソク足実体の中では時間足の切り替わりでフラッグなどのトレンド継続チャートパターンが出現しています。