トレード心得

重要指標はしっかりと意識する

一発退場しないために

米国の重要指標発表の際には全ての通貨ペアが対象となります。

米国以外の国の指標発表時は当該国の通貨ペアのみ対象となります。

トレードする上で絶対に避けなければいけないことが「一発退場」であり、それを避けるために知っておくべきことが「指標発表」です。

指標発表は各国それぞれの雇用統計・GDP・小売売上高などの様々な指標発表があり指標によっては相場に与える影響が大きいものあります。

特に米国のFOMC、雇用統計や消費者物価指数などは発表直後に数百Pips動く場合もあるなど影響力が高いので、発表前には 例え損を確定させるのが嫌であっても保有しているポジションをクローズすべきですし、新たなポジションを建てることは避けるべきです。

指標発表による動きが功を奏し 、含み損が含み益に変わる・・・大きな利益がとれることもありますが、それは所詮 「たまたま」です。そのたまたまに救われる経験をすればまた同じことを繰り返し、どこかのタイミングで大きな損失を被ることになったり、資金を一気に溶かすことになります。

指標の結果を予測して 、発表前にポジションを予め仕込んでおく手法もあるようですが 、予測がこうだからこっちに価格が伸びるなどという保証はどこにありません。同じような発表結果であっても 、ある月の価格の動きは大きく上昇、ある月は大きく下落ということもあります。

指標発表による運任せなトレードは控え、しっかりと相場環境を把握した上でトレードしていきましょう。

しかし 意識しすぎることも あまりおススメできる行為ではありません。

雇用統計・GDP・小売売上高といった重要視される指標発表だけでも頻繁にありますので 、指標を意識しすぎるとトレードするタイミングを失うことなります。

新規にポジションを建てるときは1時間後や30分後の指標発表を意識すべきですが、すでに保有しているポジションに対しては指標発表は無視してしまっても問題ないと思います。

結局、 指標発表によりどちらに価格が動くかは分からないのでテクニカル的な根拠が崩れない限りは保有していてもOKというのが著者の考えです。
但し 、米国のFOMC、雇用統計や消費者物価指数絡みはテクニカル的な動きを無視して動くことが非常に多いのでこの二つに関しては例外的に保有ポジションを決済してしまいましょう。

「こんなに含み損があるのに決済なんてできない」こういった心理が働くものですが、そもそも許容できない損失を抱えてしまう状態が間違いなのです。

「損失は許容できる範囲に収める」

これは投資の絶対的なルールであり、許容できない含み損を抱えるトレードを繰り返すようになると、含み損から大きな利益を取れることがあったとしても必ずいつかは退場することになります。

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