トレード心得

ダウ理論(2)

トレンド

「平均はすべての事象を織り込む」

プライスアクショントレードが値動きに注目し、ファンダメンタルズはさほど重要視しない理由の一つです。

ダウ理論によれば 、ファンダメンタルズが相場に及ぼす影響はすべからく値動きに反映される筈です。

例えば FOMCが利上げをするという発表をすれば、USD/JPYは上昇する確率が高いでしょう。
それは そのままチャート上に反映されます。

その理由がなんであれ、 チャートにトレンドが出ていればそれに乗っかるだけです。

むしろ問題は、 値動きがファンダメンタルズ通りに動かないときです。
そんなときにファンダメンタルズを盲信していると 手痛い目に逢います。

事実は値動きだけです。

予測段階のファンダメンタルズは こうなる筈だという妄想でしかありません。
従って ファンダメンタルズはトレードの後で
「あれはこういうことだったんだな」と答え合わせをしたり
「そろそろ大きな動きがあるかもしれないな」と警戒したりと、
そういった補足に使う程度でよいでしょう。

トレンドには3種類ある
ダウはトレンドを 以下のような期間に分類しました
・1年から数年続く「長期メイントレンド」
・数週間から数ヶ月程度の「中期トレンド」
・1時間から1ヶ月程度の「短期トレンド」


要は相場というのは波打っていて、 大きな波を拡大するとその中に小さい波がある。 さらにそれを拡大すると もっと小さく波打っている。
その様なイメージを持っていることが大切です。

「主要トレンドは3段階からなる」

相場の波というのは 3種類の人間から構成されています。
ですが 3という数字に拘らないでください。
動きが早い人間と 遅い人間がいるということです。

例えば USD/JPYが下降トレンドにあったとします。
動きの速いAグループは 目ざとく上昇トレンドへの変化を予測して買いに入ります。
Aグループが一定数いると 、下降トレンドは失速して、現在の下降トレンドは レンジから上昇トレンドに転じ始めます。
臆病なBグループは ここでは買いに入れませんが、ある程度上昇トレンドに切り返したら 安心して買いに群がります。
Bグループの人間が多いので この段階で一気に買いが集中し強い上昇トレンドが生まれます。
その後 出遅れたCグループも買いに入りますが、この時点では 既に高値に達しているのでAグループが売り抜けて 利益を確定します。

ここを頂点として 、上昇トレンドが失速・下降を始めます結果として Bグループは目減りした利益を確定しCグループは損切りします。
一見するとAグループが美味しいですが 相当な経験が必要ですし、実際のところ予測が外れて 損切りするケースも多いです。
稼ぐときに大きく稼いで 多数の損切りをカバーしてもあまりあるというスタイルです。
プライスアクショントレードはむしろ「頭と尻尾はくれてやれ」の精神で、明確なトレンド変化を確認できるまで エントリーは待ちます。
Aグループほどの攻撃性はありませんが、Bグループの初めの方の集団に入れれば 無難に稼げるでしょう。

「トレンドは転換の明確なシグナルが出るまで継続する」
これは最も大切なことです。

プライスアクショントレードは この理論の上に成り立ちます。

いわば 慣性の法則です。

ダウ理論は相場界のニュートンです。

もちろん相場は線形な世界ほど単純ではないので簡単な話ではありませんが・・・

基本的に相場は 上がっているときは上がり 下がっているときは下がります。

トレンドを変えるには 大きなエネルギーが必要なのです。

こんなに上がったんだからそろそろ反転するじゃないか」という発想よりも、「これだけ上がっているんだからまだまだ上がるんじゃないか」という
発想の方が稼ぎやすいです。


もちろん チャートをミクロ視点で見ることによる裏付けは必要ですし、その方法については後述します。

ここではダウ理論の骨子として、 押し波・引き波を繰り返しつつも、上昇トレンドなら上昇するし 下降トレンドなら下降する。
そのトレンドが変わるには 大きなエネルギーが必要である。ということを理解して下さい。

ダウ理論によると 相場の波には大小さまざまあります。

従って、 このトレンドに乗るには「どのスケールの波に乗るか」を明確にしなければいけません。

ポジションを その日中に決済するのか 数日間持ち続けるのかで、着目すべき波のスケールは変わりますし 当然重視する時間足も変わります。

ただ、 ポジションの期間にかかわらず 、様々な時間足をみて他のスケールの波で どこに位置するかは確認してください。

実際にトレンドの判断をする際には 、着目しているスケールの波だけに注意しますが 上位足・下位足をみて、 他のスケールの波ではどこにいるのかということを確認すると 大小の波のトレンド方向を一致させることが可能です。

上昇トレンドであれば高値安値を切り上げている限り上昇トレンドは継続し、下降トレンドであれば安値高値を切り下げている限り下降トレンドは継続する。ということです。

逆に言えば、 上昇トレンドにおいて高値を切り上げないまたは 安値を切り上げない場合は上昇トレンドが終わる可能性がある 。ということになります。
相場におけるトレンドとは簡単に言えば 価格の動く方向や流れのことです。

トレンドには「上昇」と「下降」と「横ばい(レンジ)」の3種類あります。
尚 、横ばい(レンジ)はトレンドレスとも言われます。

このうち上昇トレンドと下降トレンドの発生を見極めそれに追従していくことがトレードで勝っていくためのポイントとなります。

トレンドの定義はダウ理論に基き記事を書いていきます。


(1)上昇トレンドとは
上昇トレンドとは高値安値を切り上げ続けている状態です。逆を言えば高値安値を切り下げたらそれが上昇トレンド終焉のサインとなります。


(2)下降トレンドとは
下降トレンドとは高値安値を切り下げ続けている状態です。高値安値を切り上げたら下降トレンド終焉のサインとなります。


(3)レンジ(トレンドレス)とは
明確な転換のシグナルが発生した直後はトレンドが崩れていますのでトレンドレスつまりレンジ相場です。
高値を切上げていて安値は切下げているときや※拡散相場=レンジ
高値を切下げていて安値は切上げているときなどです※収縮相場=レンジ

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