チャートの方向性
初心者・負け組トレーダーの多くの方が陥る罠としてチャートの方向性を掴めていないケースがあります。
例えば執行時間軸では 、上昇トレンドだが上位足では下落トレンドの場合、方向感を掴めなくなり、 取引に迷いが生じたり強気のトレンド相場と 同じ取引方法で対応するなど相場で勝てていない人には 明確な理由があります。
チャートの方向感を掴めない=地図を読めない(方向音痴)
車を運転する際には ナビなど便利なものがありますが、裁量トレードをする際に ナビの役割をするのがダウ理論です。
目線の基準となるチャート分析方法を 曖昧にしているトレーダーは、いつまでたってもトレードが 上達することはありません。
相場で一生涯稼ぐスキルをマスターするためには、1つ1つのパーツを完成させて、そのパーツを組み合わせて1枚のパズルにする必要があります。
チャートの流れを判断する為に必要なパーツは 『ダウ理論』です。
ダウ理論さえマスターしていれば 1分足・5分足・15分足・1時間足・4時間足・日足など 幅広い時間足で明確な基準を持って 流れを判断することができるようになり、チャートが初めて地図のように 機能することになります。
この作業は 時間と手間がかかりますが、一度相場の流れや 特徴を理解してくれば 、一生涯稼ぐためのスキルになりますので 手抜きをせずに最低でも過去1年分くらいは分析しましょう。こういった地道な検証作業を行える人が結果的には相場で稼ぎ続けるトレーダーへと成長します。
9割ものトレーダーが稼げない理由は「楽して稼ぎたい」という心理から、面倒な作業は 行わない傾向にあるからです。
しかし 、負けている方と同じようなことをしていても、いつまでたっても 勝てるようにはなりません。
裁量トレードのテクニカル分析に必須となる ダウ理論ですが、考え方はとてもシンプルです。
有名な理論系では サイクル理論・エリオット波動論・ギャン理論など複数ありますが 何故ダウ理論を 基礎で学習する必要があるのでしょうか?
その答えは 市場参加者の多くが有効だと信じているからです。
相場を動かしているのは人間です。もちろんEAなどのツールで取引もされていますが、そのロジックのベースを 作成しているのは人間です。
ダウ理論の定義は 次の通りです。
Ⅰ.平均はすべての事象を織り込む
Ⅱ.トレンドには3種類ある
Ⅲ.主要トレンドは3段階からなる
Ⅳ.平均は相互に確認されなければならない
Ⅴ.トレンドは出来高でも確認されなければならない
Ⅵ.トレンドは転換の明確なシグナルが出るまで継続する
プライスアクショントレードで大切なのは Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅵ です。