淡々と、そして淡々と
トレードにおいて最大の目的は利益を上げることなので利食いになったときは誰でも嬉しいと思います。
しかし喜ぶにはまだ早いです。
利食いになったからといって良いトレードとは限りません。
たまたま利食いになっただけかも知れませんのでトレードを客観的に検証しましょう。
・自分の決めたルール通りにトレードは出来たのか?
・環境認識は間違っていなかったか?
・エントリーは適切だったのか?
・利食い位置は適切だったのか?
・損切り位置は適切だったのか?
・損益比は適切だったのか?
・Lot数は最大リスクの範囲以内だったのか?
調子に乗ってトレードをすると冷静な状態ではミスしない様な事をミスをしてしまいます。
損切りになっても、それはトレードのコストだと思って冷静に自分の行ったトレードを客観的に検証を行いましょう。
損切りになったからといっても良いトレードの場合もあります。
自分の決めたルール通りにエントリーパターンが来たらエントリー。イグジットが来たらイグジット。
ただそれだけです。
そこには度胸も恐怖もいりません。
淡々と流れ作業の様にトレードを行わなければ自分の決めたルール通りのトレードではなくなってしまうことがあります。
もちろんトレードを行うのは人間ですので感情の起伏が無くなることは無いかも知れませんが 1トレードで一喜一憂していては感情に揺さぶられてしまいます。
トレードは淡々と、そして淡々と行う作業でなければなりません。淡々とこなすことで上手く負けを吸収しながらトータルでプラスに持っていけるのです。
大切なのは決して負けないことではありません。損失は出るのが当然であり、損失を出さない投資家など存在しないでしょう。
損失を出しながらもトータルで利益を築き上げるのです。そのためには一つのトレードで一喜一憂しないことです。
どんなに優れた手法でも連敗することがあります。
そして連敗すると手法を信じられなくなりトレードがブレてきます。
しかし「連敗してもトレード数をこなせば利益が上がる」という自信があればブレることはありません。
その自信を作り上げる土台が過去検証です。
検証作業は面倒かもしれませんが必ず取り組むことです。
そしてオーバートレードにはくれぐれも注意することです。
1日中チャートを見ていても1度もトレードチャンスが来ない場合もあります。
勿論チャンスがあれば1日に4回でも5回でもエントリーできる場合もありますがごく稀です。
とにかくチャンスが来るのを待つことが重要です。
1回の勝ちトレードと1回の負けトレードを回避することは同じ価値があると思います。
トレード数に制約を設けるなどしてオーバートレードを回避して下さい。
トレード回数、LOT数、明確なルールを作りそれを徹底していくことです。
そうしたルールを徹底して、一喜一憂しないで淡々とトレードを行うのです。
効果的なチャート検証とは
チャート検証とはどのような目的で何故やるのか?
これをしっかり意識してチャート検証しないと多くの時間を無駄に費やすかもしれません。
「私はチャート検証に○○時間費やしました」
「私はチャートを○○枚印刷して検証しました」
確かに多くの時間を費やして多くの枚数を検証することは大変だと思いますし 、この作業をコツコツ出来る方は我慢強さを兼ね備えていると思います。
しかし せっかくこれだけのことをしても 振り返ってみると「何が残ったのだろう?」となってしまっている方が多くおられるのも事実です。
なぜこのような事になってしまうのでしょうか?
同じ時間を費やすのならば 自分の血肉となり実践にしっかりといかせる様なチャート検証をしたいものです。
チャート検証とは どの様に行えば効果的なものとなるのでしょうか?
これについては【目的意識を持つ】という事が重要になってきます。
【目的意識を持つ】といってもその目的は様々です。
このチャート検証は「どのような相場の動き」に対して「どのようにトレードを繰り返した」としたら「どのような結果がでていたのか?」という様に、自分のやりたい事をしっかりと チャート検証出来るかが ポイントになってきます。
ここでチャート検証をする際に重要な事がもうひとつあります。
それは【再現性のあるチャート検証】をすることです。
チャート検証というのは 当然の事ながら過去の結果が出ているものに対して行うものです。
つまりすでに どの様に動くのかが 【答えとしてわかっているものだ】という事です。
これは非常によく見られる傾向なのですが【自分の都合のよい結果になるケースだけを見てしまう】というものです。
「今日はこれをチャート検証しよう」と決めたはずなのに、 なぜか勝てるポイントばかりを見てしまってしまいます。
そして その様なポイントばかりを見ていてチャート検証するので勝率や結果がとても良いものが出ます。
しかし 【いざリアルトレードでしてみると思う様な結果が出ない…】
チャート検証するときにはしっかりと勝つ部分・負ける部分の両方をチャート検証してこそ 実際に使えるのかどうかの判断が出来て再現性も生まれるものです。
これをしないで勝てる様なところだけをピックアップすればせっかく費やした時間が無駄に終わります。
過去のチャートで答えがあるとはいえ より本番をイメージしながら丁寧にチャート検証する事が大切です。
そうして出した結果によって 自分の基準が使えるものなのかどうかがやっと判断出来るのです。
また そうしたチャート検証によって自信が生まれてくるのです。これらをしっかりと頭に入れながらチャート検証する事でより効率の良いチャート検証が出来るといえます。