3Mの重要性
投資における3Mとは
マインド(Mind) ・マネージメント(Management) ・メソッド(Method)
の事です。
この中で一番大事なのは 、マインド (メンタル)です。
その次が、 マネージメント (資金管理・リスク管理)
最後が メソッド (手法)となります。
これを見た方は
「一番大事なのは メソッド(手法)に決まってる」「メソッド(手法)さえあれば マネージメントやマインドなんて必要ない」と考える方が いるかもしれません。
しかし その考えは間違っています。
相当危険な考え方ですので この機会に考えを改めてください。
相場における【勝つ】という言葉の意味を 履き違えている人は多いです。
相場で勝つ=全戦全勝=聖杯
上記の様に 勘違いしている人が多いですが 完全に間違っています。
手法に聖杯を求める限り 勝てるようにはなりません。
世間一般に 相場で勝ち組と呼ばれる方々を見れば一目瞭然です。
誰も全戦全勝の方などいません。
損小利大ならば 勝率は30~70%程度だったりします。
損大利小ならば 勝率は70~90%程度でしょう。
リスクリワードと勝率の関係でプラスの期待値が出るようになっているのです。
一時的に大金を手に入れる事が目的ならば 聖杯と呼ばれるものを信じて異常に勝率の高い商材を購入すれば良いでしょう。
しかし 最後には一回の負けで全てを失うでしょう。
手元には損失しか残りません。
そういった聖杯と呼ばれるものは 間違いなく損大利小の手法です。
勝率100%というのは 絶対に有り得ません。
聖杯の妄信者は勝率の高さから気分が大きくなって 自分が負ける事がないと錯覚して どんどん取引枚数が大きくなり 負けた時に一発退場も有り得ます。
相場において【勝つ】というのは 上手く負けを吸収しながら最終的にトータルで利益を残す事をいいます。
トレードをするのであれば大前提として「利益を上げる事」が目的の全てではないかと思います。
しかし、 いつのまにかトレードで利益を上げる事が目的ではなくトレードをする事のみが目的に すり替わっていませんか?それに気づけていますか?
ポジポジ病にもいえる事ですが、 トレードをしてないと損をしている気分になり、 脅迫観念に駆られて 、根拠のないトレードを繰り返して 、結局は儲かるどころか 相場にいいようにもて遊ばれて致命傷を負って退場するのを何度も繰り返してしまう・・・
このような事で 目的を果たしているといえるのでしょうか?
トレードは場数を踏めばどうにかなるものではありません。
間違った方向に考えが向いてしまうと ほとんど修正は不可能です。
正しい道に軌道修正して 実力がつく頃には先に資金が枯渇します。
あるいは実力がつく頃には 老い先短い年齢になってる可能性があります。
高い勝率や 目先の勝ちトレードの金額の大きさばかり追求して、結局 元本を減らして口座を飛ばすのが目的なのですか?
一瞬の多大な利益を得ても 手元に利益が残らなければ負けです。
そんな事の為に わざわざトレードをしているんですか?
トレードをする目的を再認識して、 目的を達成する為に何をすべきか 何をしてはいけないかを真剣に考えることが必要不可欠です。
全戦全勝を狙う人は 必ず破産します。
勝率の高さから 自分の負けを認められなくなり損切りが できないからです。
負ける事は必ずある。これが現実なんです。
勝率100%という夢みたいな願望を 現実世界に持ち込んではいけません。
仮に聖杯があったとしても 、出口で利益が出てるだけで 含み損があるわけですから それを継続して実行できるかどうかは別問題なのです。
手法そのものには聖杯はなく 、その手法を考えるプロセスであったり、マインドセットそのものに 聖杯に近いものが存在します。
手法だけに異常に執着したり 手法に勝率100%を求めたりする行為は有害でしかなく マインド・マネージメントなきメソッドは
ガリガリにやせ細った人が 重い大剣を振り回すようなもので相当アンバランスな状態を意味します。
きっちりとした体づくり(マインドセット)を行い、筋肉(マインド・マネージメント)と防御の為に鎧(損切り)を身に付けてその上で 、攻撃の要である大剣(優れた手法)を扱わなければその大剣(優れた手法)は豚に真珠・猫に小判で役に立ちません。
武器である大剣(優れた手法)が どんなに豪華で業物でも、扱う人間が未熟では 大剣(優れた手法)は棒切れにしかなりません。
手法というのは 正しいマインドセットを持っており、マインド・マネージメント・損切りを身に付けた人間が利益の効率化を目指す為に 追究するものなのです。
間違ったマインドセットを持っており、マインド・マネージメント・損切りが身に付いてない人間が手法のみ追究しても 損失の肥大化を招くだけです。
仮に 勝率100%の手法があったとしても 勝てない人は勝てません。
勝てるのはルール通りに実行できた場合です。
極端な例を挙げれば スワップ狙いで買いオンリーの無限ナンピン・損切りなしの 勝率100%手法があったとします。
買った値段より10円下がりました。-1000pipsで10万通貨建てで 100万円の含み損です。
まだ買いポジションを持っていられますか?それとも10万通貨ナンピンしますか?さらに下がるかも知れません。
普通の人間ならば 耐えられず損切りすると思います。
あるいは強制ロスカットで 資産のほとんどを失います。
この時点で勝率100%ではありませんし ルール通りできませんでした。
負けたのはルールを守れなかったマインドと 資金管理してなかったマネージメントの問題でしょうか?
もちろん損切りしない手法にも問題はありますが 、勝率100%の手法だけでは勝てません。
最終的に勝つにしても 途中の含み損に精神的に耐えられないと思われます。
資産が無限にあれば この手法だけでも勝てますが、そもそも資産が無限にあれば 投資などする必要はありません。
3Mのバランスが大切で ひとつでも欠ければ勝ち残れないといわれています。
人によっては必要なのはマインドとマネージメントだけで、損切りさえちゃんとしてたら勝てる。メソッドはどうでも良いという人もいるぐらい マインドとマネージメントは大事です。